任意整理の進め方5

ここでは任意整理の段取り、流れについてお話しています。任意整理は一般の人が行うのではなく、司法書士や弁護士といった専門家が債務者の代理人となり、債務者に代わって債権者との交渉に当たることです。従ってもし皆さんが返済しきれないほどの多額の借金に悩み、任意整理を通して借金を整理したいと考えたなら、その第一歩はまずは皆さんの代理人となる司法書士、弁護士といった専門家を訪ねることです。また先にも紹介しましたが任意整理を専門家に依頼した時点から、債務者は任意整理依頼人に直接借金の返済を請求することができなくなります。つまり任意整理を依頼した時点で債権者による債務者への取り立て行為が禁じられるます。従ってもし現在、債務者である皆さんが、債権者による過酷な取立て行為に悩んでいたとしたら、これ以上に悩むことのないように、直ちに行動を起こして任意整理等の借金整理の方法をとったほうが得策でしょう。

もし皆さんが任意整理を行うとしたら、先に紹介したようにまずは代理人となる専門家にあたってみます。そして代理人となることの依頼を受けた司法書士または弁護士は、債務者たる依頼人に対して事実確認の調査を行います。具体的には各債権者の名前や借金の額、それに利息、更にはいつ頃から返済しているか等、債務の情報に関する話を債務者から聞いていきます。ここでの専門家は皆さんの代理人となってくれる人ですから、当然ながら借金に関する情報は包み隠さず、ありのままを専門家に話しましょう。依頼人からの調査を行った専門家は、調査内容に基づいて債務の内容を整理し、今度は各債権者に対して、債務の状況がわかるような取引履歴を請求していきます。この取引履歴には借り入れが始まってから現在に至るまでの取引の内容が裏付けられています。代理人たる専門家が各債権者に対して請求した取引履歴が揃えば、今度は利息制限法で定められた利息の規定に基づき、それに基づいて現在の債務の残額、つまり本来あるべき債務の残高を確定していくことになります。
そして新たに借金の残額を確定させ、その借金の残額を今後3年程度で支払っていくようなプランを作成します。それを基にした新たな契約を作成し、そして債務者の代理人となった司法書士や弁護士等の専門家が各債権者と結びます。これで任意整理の手続きが完了します。あとは債務者が、その新たな契約に基づいて借金の返済をしていくことになります。
数ある借金整理の方法の中で、任意整理は他の方法と異なるところが幾つかあります。任意整理の場合、裁判所での手続きを経ないので、裁判所に出頭しなくてもいいというところがその違いの一つです。またその他の借金整理方法である例えば自己破産や民事再生等は借金を整理する場合、全ての借金が整理の対象となりますが、任意整理の場合はそれらの方法と異なり、一部の希望する借金のみを整理することができます。これはどういう事かと言うと、例えば保証人が付いている債務を除いて手続きをしたい場合に使うことができます。また任意整理の場合、手持ちの財産を処分する必要がありません。従って例えば車や不動産等の財産を所有していて、それらを手放したくないという場合に有効な債務整理の方法になります。逆に言えば自己破産などの方法を取ると、場合によってはそうした財産も処分、整理されてしまうことになります。
ここまで聞くと任意整理はいいこと尽くめのようにも思えますが、それはあくまでケース・バイ・ケースです。「借金で困ったときにはとにかく任意整理」とは理解しないほうがいいでしょう。例えば任意整理では利息制限法等に基づいて利息を再度計算し、借金を減額した上で今後3年程度の時間をかけて返済をしていくということですが、例えば消費者金融のように、元々の利息が高いところで借り入れをしていた、といったケースでなければ実際のところ元金の減額はできません。それに結局は3年程度の期間で返済していかなければならないのです。従って3年でも完済の目処が立たないくらい借金の総額が大きい場合には、たとえ任意整理を行ったとしても無理な返済プランになりかねません。そういった場合でしたら、任意整理で返済プランを立て直すのではなく、最初から自己破産等の別のを選択すべきだとも言えるでしょう。いずれにせよ債務の金額や返済期間などを考慮して、的確な借金整理の方法を選んでいくべきです。

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Last update:2017/2/15