任意整理の進め方1

皆さんは任意整理という言葉を聞いたことがありますか。任意整理とは、様々な理由によって多額の債務を抱え、その返済が困難になったときに行う法的手続きです。その目的は言ってみれば借金を整理してその負担を軽くすることです。借金整理には幾つかの方法がありますが、その中の一つである任意整理は一般的に債務整理とも呼ばれており、各債権者に対し返済を続けていくことを前提とした借金整理の方法になります。
ではどういったケースでこの債務整理即ち任意整理を選択するのでしょうか。それは例えばこんなケースが考えられます。例えば皆さんが現在多額の借金を抱えていて、毎月20万円の返済を迫られているとします。勿論人にもよりますが、毎月20万円の返済とは相当の負担です。20万円の返済なんて無理だという人も少なくないでしょう。そうでなくても、例えば毎月20万円を返済し続けたとしてもその殆どが借金の利息分だとしたら、借金の元本はいつまで経っても減らず、これでは永遠に出口の見えない借金地獄です。ですが毎月の返済額が5万円になったとしましょう。これだと当然ながら20万円のケースと比べてぐっと負担が減り、返済も可能です。地道に返済を続けていけば、いずれは晴れて借金のない身となり、新しい生活へのスタートをきることだってできます。債務を整理する手段として任意整理を選択するケースとしては、要するに今よりも月々の返済額が減った場合に、借金の返済を続けていくことが可能な場合です。そうしたケースで任意整理を検討することになります。
ここからは任意整理について、簡単にその手続きを紹介しましょう。簡単な任意整理の手続きの流れとしては、まず資格を持った専門家を訪ねることです。ここで言う専門家とは司法書士または弁護士ということになります。彼らが債務者の代理人になり、債務の内容について債務者に対して調査を行います。その調査内容とは、例えば借金の額や利息、どこから借金をしているのか、そしていつ頃から返済をしているのか等といった内容に及びます。代理人はその内容を受けて、次に各債権者との間で借金の減額の交渉や今後の支払い方法に関する交渉をします。交渉が妥結したらその内容に基づいて各債権者と新たな契約を締結します。債務者はその契約内容に基づいて、大体3年程度の時間をかけて借金を返済していくのです。
このように任意整理の場合、司法書士や弁護士といった専門家が代理人となってくれて、債権者との交渉に臨んでくれます。債務者としては交渉に臨むことはありませんし、手間のかかるところは専門家が代わって行ってくれるので、有り難いことこの上ないでしょう。ところで債務者の代理人はどうやって債権者と交渉をするのでしょうか。債務者が交渉に立ち会うことはまずないでしょうから、代理人に依頼した債務者としては少々気になるところです。この任意整理の交渉内容についてですが、代理人になった司法書士または弁護士が債権者と交渉して、例えば今後借金の半分は返済していきますとか、3分の2については返済していきますので、如何でしょうか?等といった話し合いをするわけではありません。任意整理についてよく知らない人なら、それでは一体どうやって交渉をするのか、と疑問を抱くことでしょう。任意整理の交渉は、そのようないわばアナログ的な交渉方法ではなく、まずは以下のような手続きの流れに沿って、言わば機械的に、ロジスティックに借金の残額を確定し、それから交渉を進めていくことになります。借金の残額の確定方法、及びその後の交渉内容については次項でお話しすることにします。

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2015/2/5 更新